「泥酔論」

昨日26日は、エンテツこと遠藤哲夫さんの「泥酔論」を聴きにスローコメディファクトリー@下北沢。
「泥酔論」第8回目となる今回は、酒飲み雑誌「酒とつまみ」代表発行編集人渡邉和彦さんを迎えて、“祝・「できれば季刊」の『酒とつまみ』1年ぶりの発行”ということで「酒つま」を肴にトーク。創刊号を創刊秘話(?)から振り返り、各号の巻頭特集などを紹介しながら、途中からお客さんとして来ていた料理研究家で「酒つま」で連載を持っている瀬尾幸子さんも巻き込み、ただでさえディープな「酒つま」のさらにディープな話をイロイロ聴かせていただきました。というかもうほとんど「ヨッパライ話」だったけど。まあ、ネタがネタだけにそりゃそうなるよね… ゆっるいトークでしたが(エンテツさんの口癖は「まあいっか」「まあどうでもいいや」とみた)めっちゃ楽しかった! やっぱ面白いな「酒つま」。こういう、本業の合間を縫って本業と同じかあるいはそれ以上の情熱をもって、「好きなことしかやらないし書きたいことしか書かないけんね」という姿勢で作られた雑誌はそりゃ面白い。バカこそ真剣に!
なにげに一番すごいなと思って感心というか感動というか、したのは、2002年の創刊以来、ほとんど雑誌のスタイルが変化していないらしいこと。っていっても私が実際読んだことがあるのは11号のみなんで変化してないかどうかっていうのはほんとのところわかんないんですが、記事の見出しやちらりと見えたバックナンバーの中身、細かく字がみっちり詰まったレイアウトから察するに、酒とヨッパライへの愛と敬意に支えられたこの雑誌、ずーっと変わらず続いているしこれからもよほどのことがない限りこのまま続いていくんだろうな。美しい。(←?)

トーク終了後は、もう恒例となった村上さんの朗読会。今回はずいぶん盛りだくさんな内容、村上さんも回を重ねて馴れてきたのか、だいぶリラックスした雰囲気で、やー今回も笑ったー。汗だくだくになっての大熱演。朗読なのに。
内容は、「酒つま」最新12号より、巻頭特集の酔っぱらいの激痛エピソード2編、山手線一周ガード下酩酊マラソン・新大久保→新宿のクダリ、そして瀬尾幸子さんの「せおつまみ」レシピ朗読何編か(「ゆで卵の燻製」勧進帳風朗読サイコウ)、最後にエンテツさんのコラム。これ、タイトル何だったかな…エンテツさんのシブい素敵な文章をハードボイルド風に朗読するとほんとシビレます。雑誌のコラムみたいだったけど、何の雑誌に載ってたものかなー。訊いておくんだった*1。あと、次回「泥酔論」ゲスト予定のフランス人カメラマンダビッド氏もお客として来てたんだけど、その目の前でレシピ朗読「フランス人アーティスト風」を、怒られないかとドキドキしながらも見事にやりきった村上さんエライ。(トーク中、たまたまダビッドさんのすぐ前の席に座ってた村上さん、「後ろからフランス語が聞こえる…」とずっとドキドキしてたらしいですが)

その後はまたいろんな方たちとおしゃべりしつつ、ゆったりまったりと飲みながら過ごす。調子に乗ってエンテツさんにサインを貰う私。「めしは力」と力強く書いていただきました。めしは力! 酒も力! そして日本酒の危機について語りながら、前に瑞穂さんにオススメされていた発泡日本酒・月うさぎを飲んだりしてました。月うさぎのみやすーい。おいしー。

会場にて「酒つま」最新12号も販売されてましたが、定期購読している私は今すぐ読みたいからとここで買ってしまうとダブってしまう…と、バックナンバーの10号のみ購入。12号の発送作業は10月半ばまでには何とか…という話だったので、最新号はそれまでおあずけか、ちぇー、と思ってたら今日の朝、最新12号自宅に届く! イェー! ありがとう渡邉さん!!
ちなみに昨日の「泥酔論」の様子がスロコメのサイトで見られます。→http://slowcomedyfactory.oyucafe.net/archives/691
「酒とつまみ」HP。「忘れた頃に届く」定期購読もこちらで申し込み可能。→http://www.saketsuma.com/index.html
エンテツさんのブログ「ザ大衆食つまみぐい」→http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/

あと今日、アマゾンでこれも買うたった。「酒つま」から生まれた名コラム、文庫化。

うーん読まなきゃいけない本が溜まってきた…

*1:大衆食堂関西三都物語的な。