『ウーマンリブ先生』

ウーマンリブvol.10『ウーマンリブ先生』
2006.11.2(木)〜19(日)
サンシャイン劇場
作・演出:宮藤官九郎
出演:松尾スズキ池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公猫背椿皆川猿時荒川良々平岩紙少路勇介星野源宮沢紗恵子宮藤官九郎古田新太
http://www9.big.or.jp/~otona/page003.html

本日、昼公演観てまいりました。
凄かった。いやはや。
以下、ごくごく簡単に感想。










ウーマンリブ大人計画のステージも観たことなし、というまったくの初心者ですが、なんかもう舞台の持つパワーにあてられて観終わってぐったりしてしまった。「面白かった!」というよりむしろ「凄えな!」という感想。前作の『七人の恋人』がオムニバスコントだったと聞いていたのでわりとそういうつもりでいたんですが、フタ開けてみれば約2時間半みっちり一本のお話。
かなりキツい下ネタ下単語連発(というのも主人公が官能小説の作家だから)ではあるけれど、それに対してうへえとならないのは、エロが目的の下ネタじゃないから、でしょうかね。舞台上の人たちは主人公の書いた官能小説を読む。舞台の観客はその舞台上の人々を観る、という二重構造で、「セックス描写だけがエロじゃない」というセリフが舞台上でワンクッション置いて観客に届く。ああ、作家はちゃんとそのへんわかってやってんだな、と思う。
キャストは誰も彼も見事な存在感でさすがだなあという感じだったんだけど、特に松尾スズキには持ってかれっぱなしでした。今までも映画や舞台でちょこちょこと観てた人ですが、ここまでがっつりと観たのは初めて。なんか妙に色っぽい。冒頭のダンスシーンが忘れられそうにない。