明和電機ライブ@デジタルアートフェスティバル

7日の金曜日はゆりかもめではるばる有明、デジタルアートフェスティバルの一環で行われた明和電機ライブへ。有明遠っ! そして何もない!! 私はわりと勤務地から近かったからいいけど、平日の19:30から有明で、って、勤め人にはわりとつらい感じだよなあ。
前にも書きましたが、今回は前社長・土佐正道さんご出演。実に8年ぶりに観る兄弟ユニットに自分の中のいろんなものがついていけずにあわあわした気分のまま会場へ。今日も今日とて更紗さんとシャリィちゃんが一緒。みんなで会場前にいたらパソコン小脇にかかえた社長が出てきて、小声で「メリークリスマス」と言って立ち去りました。って、私ぜんぜん聞こえてなかったんだけど。(ていうか聞いてなかった)(酷)
ライブ全体はかなりミニミニな感じで、構成もゆるーいものでしたが。私はといえばもう観ることもないだろうなあと諦めていたお兄ちゃんのパフォーマンスが観られて感無量。「お兄ちゃんがこれ歌ったら泣くかもしれん」とあらかじめ宣言(?)していた「君はエプロン僕はパンタロン」、ほんとに聴けてほんとに泣きそうになりました。社長のヴォーカルも大好きだけど、でもやっぱりこの曲はお兄ちゃんが歌うのがいっとう好きだ。なんですかね、あの深いヴォーカルが沁みるのよ。すごい美声なわけでもめちゃくちゃ歌が上手いわけでもないけど、ああ、いいなあ…とほわんとする。歌詞にあわせて宙に「オリオン」「マウンテントップ」「星」を描く前社長。きゅんきゅん。

社長自ら「今日のライブはかなりお客さんをおいてけぼりにする」と言ってましたがほんとに大多数のお客さんがついてけてない感漂わせてました。白衣にビン底メガネ、バカメーター頭に戴いて入場してきた2人がしょっぱな「淋しい熱帯魚」って、ずいぶんな、おおうこうきたか…なOP。バカメーターが重いから振付けもぎこちなくてがっくんがっくん。続いて二曲目、イエスロンリーハートを前社長ヴォーカル、歌詞が「おしりかじり虫」。会場ぽっかーん。やー、明和電機初見のお客さん(挙手させたらけっこう多かった)がこのライブにどーゆー感想持ったのかすげえ気になるわー。最終的にはみんなでお決まりの社歌斉唱、振り付けも全員でばっちりやってかなり楽しいライブになったと思いますけど。
それにしても前社長の振付けの出来てなさがほんとに酷い。テンポずれてるわ間違えるわ。(社歌ですら!) これはたぶん練習不足とかそーゆー次元の話じゃない気がします。観ながら「エーデルワイス」のPV思い出しました。そして私はそんなお兄ちゃんがだいすきです。加えて兄弟のMCの噛み合わなさが相変わらず酷い。(社長「懐かしいですねこの間!」)

しかしながらこの日のパチコイデモが凄かった。これは単純に「すごいもん見た」と思った。お兄ちゃんのちっコイビートの弾きこなしっぷりがハンパねえ! ハンドルぐるぐる回しながらばちばちリズム変えて、や、あれはほんとにかっこよかったです。社長のパチモクもノリノリ。
社長といえば今回かなりお兄ちゃんを立てて自分は一歩退いた立ち位置取ってたな…という印象。そしてかなりリラックスムード。実際楽しそうだったし。たぶんお兄ちゃんがいれば自分が笑いを取りにいかなくても大丈夫、という点で余裕があったのでは、などと勝手に分析してますけど、どうなんでしょうねそのへんは。お兄ちゃんて居るだけで面白いもんな。もうあれは持って生まれたものだとしか言いようがない。

前社長の近況報告(タミヤで作っている工作シリーズの紹介)や現社長の告知なども絡め、確かにかなりコアな内容のライブではあったかも。松本でのライブとはまた違った楽しさがあった。楽しい、ていうかほんとに「感無量」ですね今回は。帰り道、かなりふわふわしてました幸せで。
やっぱり私の明和電機の出発点て、「兄弟ユニット」なんだな。それを今回はっきりと感じた。製品ももちろん大好きだけど、入り口はこの2人のパフォーマンスだったから。
「懐かしい」という文脈でしか語れないというのはちょっと淋しいけど、そんで今回みたくたまに復活なんかされると懐かしさが募ってわりと心境としては複雑だったりするんだけど。でも、2人が一緒でも別々でも、それはなんかどうでもいいかな、と、今回思いました。2人が発信することに新鮮な興味を持ちつづけていられればそれで充分だ。


「おまえお兄ちゃんなら何でもいいんだろう」と言われそうですがその通りですが何か。(基本お兄ちゃん全肯定)