『ザ ワースト オブ 表現・さわやか』

表現・さわやか+B-amiru『ザ ワースト オブ 表現・さわやか』
2009年4月3日(金)〜10日(金)
新宿シアターブラッツ

作・演出:池田鉄洋
出演:佐藤真弓、いけだしん、村上航、岩本靖輝、菅原永二/イチキ游子(B-amiru)、小林由梨(B-amiru)/佐藤貴史、伊藤明賢
http://h-sawayaka.com/

初日の3日夜公演と、4日の昼公演、観てきました。あとは楽日に行くけど、間でもう一回くらい観たくなっちゃった…なー…うー。
4日、2人の友人が仕事で来られなくなり、あともう1人の友人が急な体調不良で来ることができず。呪われてるのかさわやか。
以下、感想…っていうかメモ書きというか。コントのタイトルはテキトウ。順番も違うかも。











■競馬
私は、さわやかの「出オチも辞さない」力技の笑いの取り方が好きですがこれも完全に出オチだよね、馬って! いけしん・明賢・村上の馬っぷりが板につきすぎてて怖い。スローモーションとかほんとバカ。
出演者の紹介ネタの要素もあるのか総出だったので、初日に最前で観たときにはもうどこ観たらいいのかわかんなかった。カオス!


■修学旅行の夜
学生三人のネタは鉄板で面白い。今回ナカッチじゃなくて片岡だったけど。相変わらず口半開きの岩本さん、ツッコミは鋭い。サダッチかわいいなあ。イケテツ得意のホラーネタですが先生役の全員(イチキ・村上・菅原・伊藤)もれなく気持ち悪かったです。イチキさんの「あじきなし」にツボ。
明賢の「脱がされ率」が公演重ねるたびに高くなるね…今回ついにパンイチ(しかもヒョウ柄ビキニ)に。いつの間にかすっかりさわやかの変態担当になっちゃった感。最前列センターだった方はやっぱりあの玉の汗をひっかぶったんだろうか。(私は最前とはいえサイド寄りだったので無事でした)


■LONG BIGハリウッド編
長井大×スピルバーグ×ルーカス。岩本さんのツッコミが冴え渡る。2日目にしてすでに初日と内容が変わっているアドリブ天国。これ観るとやっぱり村上さんは基本ボケの人って感じ。
それにしても村上さんほっそい。ていうか薄い。胴とか。椅子にぐだーとのけぞってるときそのまま折れるんじゃないかと思った。


■アニー/タイムストップマン
サンディに向かって小さく「家畜…!」と罵るアニー。スパイダーマンの真似にさっぱり熱意の感じられないアニー。いきなりルーカスに銃をつきつけるアニー。
タイムストップマン、ネタは覚えてたけど内容さっぱり忘れてた。お約束中のお約束ネタって感じ。永二の動きのキレのなさったらない。


■おおげささん
ゾンビ牛丼屋! こういうのをやらせたら村上さんほんとすげえ。気持ち悪いったらない。


■ウエッツ
今まで観てきたさわやかのネタの中でも最も「酷い」と思ったネタのひとつ、「ウェッツ」。やるかなーと思ってたけどやっぱりやりやがった(笑) 映像は前のまま。なつかしー。第2回公演『おんなのこのキモチ』でやったやつですね。
ここで、出演者にはクレジットされてなかったイケテツ出演。(ご本人曰く「出たくなっちゃいました」@初日のカテコ) イケテツ出なけりゃ明賢がやっただろうけど、そんでそれでも充分面白かったろうけど、でもこのネタのあのキャラはイケテツ以外に考えられない!
このネタ観たおかげで、「ウエッツ隊歌」こと岡村靖幸が脳内リピート止まりません。「♪君が大・好・き!」
2日目、イケテツとまゆたんが素で笑っちゃってちょっとグダグダに。それにしてもイケテツ太ったね…顔がパンパンだよ。でも足は相変わらず細いのなこの人。


■都会のオアシス
B-amiruの2人にぴったりだったと思う。かわいーなーバミルかわいーなー。地味に岩本さんの演技も細かくて面白い。小品だけどベタで確実に笑えるネタって感じ。B-amiruはさわやかと合うと思ってたけどやっぱり初コラボと思えぬくらい馴染んでました。


ジーザス
「赤ワインが増えた」ってバカか! これも酷い。伊藤明賢はいつの間にかすっかりさわやかの変態担当にな(以下略)
それにしても明賢、カテコのとき全員並んでお辞儀したら誰よりも足が長いのが一目瞭然。(腰の位置がほかの人たちとぜんぜん違う)すげー。


■超能力/タイムストップマン
イケテツはいったいどうやって使おうと思ってこの超能力のネタを考えたんだろう…これはワーストにもなるわ(笑) ていうか正確にいうと超能力ネタでもないし。ただ単にいけしんがひたすらナガブチナガブチ言ってるだけだもんな。
タイムストップマンの「何を驚いているんだ、おまえの中出しの結果だろう!」というセリフはすごくイケテツらしいなあと思って妙に感心してしまいました。


■ホスト/丑の刻参り
ホストの二人が出てきてガンダムの話始めて、うわーかっぱちゃんだー!! と喜んだのも束の間、話はまさかの丑の刻参りネタへシフト。かっぱちゃん…会いたかった… 丑の刻参りネタも面白かったけど! やっぱり村上さんが気持ち悪いです。大好きだ。


■市川一家の休日
イケテツがやってた役を明賢が、村上さんがやってたポジションをいけしんが。
ファンの贔屓目もあるかもしんないけど、やっぱり村上さんが面白い。村上さんがやってた役を、というか村上さんのものだったセリフを主にいけしんが話すのを見てそう思った。村上さん演じる「吉村さん」は幽霊として登場。吉村さん、拍子木に顔を挟まれてお亡くなりになっていたとは(笑)
いけしんの、ちょっとどうかと思う派手な衣装がイケテツの私服だということが2日目のカーテンコール時に発覚。「古着でけっこう高い」やつらしいです。



今回は通しストーリーもないしいつもの「キュン」と乙女ゴコロをくすぐる切なさていうのも一切なくてただひたすらバカ。潔いほどにほんと下らない。ちょっとグダグダ度が高い気がしてそれはややどーなんだという気もするんだけど、でもやっぱりみんな上手いし、信用しきって笑いに身を委ねられるって感じ。どんな作品でも、初めて観る舞台は期待ばかりじゃなく「どうなんだろう」という不安が必ずあるものだけど、私に関して言えばさわやかの公演でそういう不安ってあんまり感じたことない気がします。ほんと、私、このユニット好きなんだなあ…と自分でしみじみ思う。
とにかく今回のさわやかは何度でも言うけどほんと酷かったよ!(褒め言葉)