土曜日日記

■土曜日、更紗さんより「木村太陽が神奈川で展示やってる!」との情報を受けて、神奈川県民ホールギャラリーにて開催中の展覧会「日常/場違い」を観に、朝から横浜へ。
木村太陽ほか、気鋭のアーティスト6人の作品が集められている。行く前はそんなに規模の大きくない展示かなと思っていて、実際展示数は多くはなかったんだけど、規模の大小とかどうでもよくなるくらいスケール大きくて面白い展示でした。空間の使い方がすごく上手くて、作品に囲まれているとその中に取り込まれたようにも感じる。その密接さがまさに「日常」、そして感じる「場違い」。中でもやっぱり木村太陽は面白い作家。閉塞感のある狭くて殺風景な展示室に設置された作品は、視覚や聴覚を欺いていく。やっぱり好きだわこの人の作品の気持ち悪さ!
他の作家の作品もそれぞれ興味深く、たっぷり時間をかけて楽しみました。来週23日までしかやってないよ、興味ある人は急げ!

■その後は経堂に移動、「まだん陶房」で行われた陶芸一日体験会に参加。人生初陶芸。
「自分で呑む器は、自分で作ろう!」とコピーにある通り、つまりはビール・日本酒・焼酎、何でも呑める万能タンブラーを作ろう、という呑んべえのための体験会。
まずは手回しろくろの前に陣取り、渡された粘土の塊りをぺったんぺったん丸くしていくところからスタート。教えられた通りに徐々に形を作っていく。

ビフォア
真ん中に穴あけてー、下から徐々に薄く延ばしていってー、ヘラで形整えてー、なめし皮で飲み口をキレイに整えてー

アフター
わーい! いちおうちゃんとタンブラーの形になったよ!
初めてゆえ、焼いた後にどのくらいの大きさまで縮むのか、厚みはこれで大丈夫なのか等々、不安なことばかりだけどともかく作った。かわいいマイタンブラー、はやく焼き上がっておいで。(焼き上がりは一ヵ月後) それにしても、同じように指導を受けて同じようなものを作っても、出来上がりに(当たり前だけど)個人差があって面白い。やはり男性の方がこういうときの思い切りっていいのかも。完成したアカツキには、経堂の協力店に持っていくとビールを半額で注いでくれる、などのサービスを企画中、とのこと。まだん陶房主宰の李康則先生が目印に菊の模様を付けようか、との話、すぐに「この紋所が目に入らぬか!」とノる参加者。素敵だ。
それにしても楽しいな、陶芸。そして楽しいな、まだん陶房。李先生がこれまた素敵な方でした。あの笑顔と笑い声に和むわ。今すぐ会いに行きたい。(告白)

■その後はご一緒した方たちと「さばの湯」に移動、みんなでこたつに入って、わいわいとおしゃべりしたり呑んだり食べたり呑んだり。その後は近所の「鳥へい」へ。二階のお座敷に上がって勝手に電気つけて勝手に暖房つけて自分たちで伝票書いて自分たちで取り皿持ってきて、と。ここは我が家か。おかーさん、ただいま! と言いたくなる、味のある居酒屋でした。こんど釜飯食べよ。(通う勢い)

■楽しかったのでギリギリまで粘って終電間際で帰宅。楽しいな経堂。再来週からしばらく通うのが楽しみだん。そして改めて思うけど人の繋がりって面白い。ツイッターってほんと、上手く使えば無限に可能性を秘めたツールなのやも知れぬ、などと考えたり考えなかったりの夜。