『面白く山をのぼる』

拙者ムニエル特別公演『面白く山をのぼる』
2006.10.4(水)〜11(水)
新宿シアタートップス
作・演出:村上大樹
出演:加藤啓/千代田信一/澤田育子/市川訓睦/伊藤修子/成田さほ子/山岸拓生/寺部智英/石川ユリコ/澤口佑樹/鈴木隆/田島慶太/林聖子/藤野健太郎/山下翔子
http://www.sessya.com/stage/yama/

前回本公演『華なき子』のときに、ムニエルでオムニバスコントとかやったら絶対面白いだろうな、と思ってたら、まさにその公演時に貰ったチラシでこの特別公演があることを知りました。以下ネタバレ。










面白かった! 面白かったけど若干長すぎる! 2時間は正直疲れました。よほどのことがなければ人間の集中力は90分が限度な気がします。
でも村上作品はやはり好きですね。コネタでいちいちゲラゲラ笑ってました。繋がってるネタもありまったく独立したネタもありであまりまとまってるとは言えない構成でしたが、とりあえずやりたいことは全部やってやるんだ! という姿勢は、ムニエルに限っては逆に潔さを感じます。
以下箇条書きにて。

  • 今まであまり注目したことのない役者さんでしたが今回市川さんにかなりヤラれました。女装ネタで「ストリッパーみたいに脱げ!」と強要されたときの、マイムでポールを掴む格好が愛らしすぎる。サザエさんも素敵。
  • 澤田育子の存在感がすごい。尋常じゃない。シャラポアネタを嫌味なくできるのはこの人くらいなんじゃないかと思った。
  • 今回、狙ってなのか名作アニメネタが多かった。連作サザエさんネタ、NINAGAWAコボちゃん、ヤクザによるドラえもん舞台化。NINAGAWAコボちゃんとかけっこうギリギリなんじゃないかと思うが…自由だなあムニエル。
  • 加藤啓はスマートなキャラよりも「95パーセントまではスマートなんだけどあとのやぼったい5パーセントがその人物のすべてを台無しにしてる」的なキャラがはまります。眼鏡もオサレ眼鏡より昔風の、もっさりしたでかい眼鏡とかの方が似合うんじゃなかろうか。
  • あれだけ人数いるのにみんなをうまく配役して動かしきったなあ、という印象。村上大樹はそのへんが巧いですね。


総じて、満足いくまで笑えたステージでした。