オールド・ロッテン・ピロティーズ『やわらかい旅』

オールド・ロッテン・ピロティーズact・2『やわらかい旅』
2006.10.27(金)〜29(日)
プーク人形劇場
作・演出:小田井孝夫
出演:藤本征史郎/奥村香里/真下かおる/新倉壮一郎/三土幸敏(以上、くねくねし)/立見香/志甫真弓子/今奈良孝行(EHH∃)
http://www.kunekuneshi.com/orp/

29日、昼公演。
新婚旅行に出かけた幹夫とマキが出会う、様々な人々。かつて暴走するサイから人々を救った町の英雄である議長の不肖の息子、その恋人(?)、恋人の友人姉妹、議長の友人だった古見宇根(こみうね)さん、同じく議長の友人であり姉妹の父親である吐無(とむ)。不肖の息子がサイの暴走を止め、幹夫とマキがささやかないさかいを経て仲直りするまでのちょっとした物語。


プーク人形劇場という可愛らしい劇場で、子ども用の可愛らしい椅子に座って観るのに相応しい、可愛らしいおとぎ話。ゆるゆるとしたテンポ、ストーリーといえるほどのストーリーもない展開。しかし油断してると時々鋭い笑いに襲われる。
このORPはくねくねしの姉妹ユニットという感じで出演者のほとんどがくねくねしメンバーなわけですが、やっぱくねくねしの役者は残らず濃い…一人ひとりが強烈な存在感を放ってて見逃せない。三土さんなんか、舞台袖に見切れるように突っ立っているだけで笑いが止まりませんでしたわ。三土・今奈良・新倉の合唱は素晴らしかったいろんな意味で。今奈良さんを初めてまともに観ましたが巧いなあ。オーバーすぎない適度な存在感。
衣装が、やっすい感じなんだけどそれがかえってすごく可愛くて、特に女優陣の衣装はめっちゃくちゃ可愛かったなあ。サーモンピンクのボーダーのワンピース、ぴらぴらした生地の真っ青なスカート、鮮やかな緑のワンピに花を飾った麦藁帽子、カラフルなボーダーシャツに赤いサブリナパンツ。華やかで明るくて楽しい。
若干長い(2時間近くあった?)かなーという感じで途中ちょっとダレましたが、たまにはこういう可愛いお芝居もいいじゃない。