表現・さわやか『そこそこ黒の男』大阪公演

追いかけて大阪へ。大楽観られて悔いなし。会場では同じく東京方面から来ているらしい方がちらほらと。

  • 初めて上手側の席。今までよく見えてなかったところが見えたりしました。マイケル(いけだ)が少年(佐藤)を捕まえてはけて行くのを見送ったオーナー(池田)が、「ふっ」というか「にやっ」というか、そんな感じで小さく笑うことに初めて気付いた。演技細かいイケテツ。そしてそれがセクシーでぞくぞくした。
  • カトリーヌ(菅原)とマトリーヌ(岩本)を正面からガン見。ふつうに綺麗だと思うこの2人。セトリーヌ(村上)はまあ、おいといて。
  • 伊藤さんのダンス、駅前劇場じゃ窮屈そうだったけど、今回舞台が若干広くなりその分のびのびと。美しい。それに続く群舞(群舞?)も、カッコよくてでもちっともスカしてなくて大好きだ。音楽とシーンの組み合わせ方も絶妙だと思う。
  • 大阪では東京ほどウケが良くなかった感じの日本ジャンボリーネタ。無駄に真剣な表情の伊藤さん。ベレー帽から微妙な感じで覗く村上さんの前髪にむかつき萌え。いけしんがへんな具合にセクシーでどうすればいいのやら。
  • 「(スカートの中身は)ヒトサマに見せるようには作ってないんだから」というナナ(池田)のスカートを、背後でそっとめくってた鳥居(村上)。ナナそれに気付かず。
  • それにしてもナナは何であんなに可愛いんだろう。
  • ヤマザキ春のパンまつり。魂が30センチくらい浮いてるような微妙な無表情で踊るイケテツ。ツボ。
  • 長井大も、東京ほどドカドカとウケてはいなかった感じ。オチのないシチュエーションギャグは大阪の笑いのツボにはヒットしないってことなんでしょうか。
  • 見るたびに好きになるよロング・ビッグ。自由にやってるように見えて毎回きちっきちっと同じ演技を見せてくれるいけしんに惚れる。まさに「いい役者は二度同じことができる」んですね。
  • とはいえこの日はこのセリフを間違えたいけしん。
  • 挙句に岩本さんに裸足の足を踏まれる。
  • ゾンビ牛丼屋の村上さんが本気で気持ち悪い。
  • っていうかこの人の破壊力はほんと凄いな…どっから湧き出るんだあのへんな存在感。
  • どうしょうもないまでに無意味なセリフと行為の羅列であるこの牛丼屋ネタが好きでたまりません。
  • ファミレス店員ノモヤン(岩本)の、ナカッチ(菅原)と別れた後の抑えた表情と暗転直前の笑顔がほんと泣かせる。岩本さんも演技の幅が広い人だ。
  • 最後のネタはやっぱり泣いてしまいました。

2006年はいろんな笑いに溢れた舞台を観続けてきましたが、最後にまた違うタイプの笑いの舞台がひとつ増えた感じ。さわやかのメンバーは強烈というより華やかっていうかむしろ強烈かつ華やか。正統派美男子伊藤明賢もこれを機に正式にメンバーとなったそうで(しかし次回公演には出られないそうだ。うわーん)これはもうコントユニット宝塚と言っていい華やかさじゃないだろうか。全員で羽根背負えばいい、全員もれなくきっと似合う。華やかなばかりじゃなく下らないものを高いクオリティで見せ、そして下らないだけじゃなくてちょっとセンチメンタルなネタの数々、ほんとに楽しい公演でした。メンバー全員大好きだ。
次回公演は11月だそう。一年後。待ち遠しい。