明和電機『事業報告ショー2007』

昨年に引き続き2回目。会場入って思い出したんだけど、ルミネtheよしもとってすんごい観づらい劇場なのな… 横に広い上にほぼフラット。前に座る男子の頭のすきまから覗き見る事業報告。むー。
とはいえもちろん内容はすんごく楽しかった。明和のステージが楽しくないわけない。

  • しょっぱな谷川俊太郎登場。会場どよめき。土佐信道の絵に谷川俊太郎が詩をつけた絵本「すーびょーるーみゅー」を、詩人本人が朗読。イラストを映像で流しそれにあわせて詩を朗読し、それに音楽を被せるコラボレーション。感動。
  • アジア圏で明和電機のデザインコンセプトがまるで理解されてなくて、公演ポスターや雑誌での紹介などでも滅茶苦茶な扱われ方をされてるケースが多い点について、社長はネタにしてたけど心中けっこう思うところあるんじゃないか、なんてことを思ったり。
  • エーデルワイスが順調に成長しているみたいでニヤニヤ。獏のオルゴールランプにあわせて新曲の演奏。ノッカーで直接ピアノの弦を叩くのが意外に面白い効果。エーデルワイスのコンセプトにあわせて作られた和菓子「水晶花」、食べてないけど生姜風味なんだとか。きっと甘いお菓子はそのコンセプトに合わないのだね。相変わらずこだわりの見えるモノづくり。
  • 2007年はワークショップをたくさんやりたいという話。その、やってみたい内容、というのがすでに形になっていて凄いなあと思ったり。子ども向けワークショップというか企画というか、「OMOKEN」構想なんか特に興味深い。子どもの発想と企業の実現力のコラボを目指す企画というようなもので、明和電機も子どもに目を向けるようになったのか…とヘンな感慨に耽る。向けてたのかも知れないけど(「サバオでサンバ」とか子ども向けのパフォーマンスもあるもんね)あんまりそういう印象は強くないユニットだったんで。「出る杭は打つ」が社長の方針なのにね!
  • 「日本一のチョイ役男優」明和電機社長土佐信道がチョイ役じゃない役で映画出演。本谷有希子の舞台が原作の『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で、「フランス帰りの映画監督(女優をころがす、モテモテの)」をやるんだとか。ナンダソレ!! 6月公開予定。観に行かいでか。それにしても映画版は舞台版とだいぶ趣の違うものになりそうだなー。だいたい社長の役、舞台版にはない登場人物だし。もちろんそれはそれで楽しみなんだけど。
  • 恒例の、ファンによるコスプレ大会。本来は「作業服」を着てくる、という催しだったのに(社長「みんな(そのコンセプトを)乱すんですよ!」)今や完全にコスプレ大会なんですね。気合を入れて凝った格好をすればするほど「明和電機」のデザインコンセプトから遠ざかっていくのが面白い現象。特に、アジア圏において明和のデザインコンセプトが丸無視されている話が出たばっかりだったのがなんか示唆的。考えすぎ?
  • お一方、明和作業着ワンピ仕様にネクタイを合わせただけ、というシンプルな格好をした方がいて、これはすごいきれいに着こなしてるなあと感心した。社長もその白地に格子柄のネクタイを見て「すごい、これ方眼紙?」とか訊いてたくらいだから、社長はこういうさりげないこだわり方が好きなのかも。方眼紙は明和電機には馴染み深いアイテムだから、嬉しかったんじゃないかしら、と思ってみたり。

最後はもちろん社歌を合唱してシメ。やー、楽しかったっす。