ARCLASSY

9/1、土曜日。午前中、いつもの場所で友人たちとシミツの会合(そんなたいそうなものじゃない)。待ち合わせまで少々時間があったのでふらっと立ち寄った本屋にて、これを見つけて「ななななんじゃこれ!!!」という勢いで即レジへ。

僕たちの大好きな団地―あのころ、団地はピカピカに新しかった! (洋泉社MOOK シリーズStartLine 13)

僕たちの大好きな団地―あのころ、団地はピカピカに新しかった! (洋泉社MOOK シリーズStartLine 13)

明和電機のある暮らし、明和電機ARCLASSY」の世界ですよ。むふん。
嬉しさのあまり、待ち合わせ場所に現れた友人(not明和ファン、but明和は知っている、and私の明和狂いも知っている)に「これ買っちゃった!」と自慢したところ(子どもか)、「お、なんか明和電機のニオイがするねえ」。おおお、お分かりになりますかっ!(嬉)

団地、っていうと、今の私の世代よりもひと昔ふた昔前の世代、つまり昭和30〜40年生まれくらいの世代がともに歩んだ文化のひとつだったんじゃないかと思いますが、私も小学校に上がる直前くらいまで、団地ではありませんがこういう集合住宅的なアパートに住んでました。記憶はすでにおぼろですが、白くて四角く無駄のない外観、ひんやり冷たく暗い階段、重くて青色をしたドア、そしてそんな無駄のない佇まいの内側は、有名画家の複製画だとか黒電話にかけられた白いレースだとかやたらと並べられている人形(日本人形とかフランス人形とかそーゆー類のもの)だとかで飾られた、今にして思えば妙に装飾過多でキッチュな空間になっていました。シンプルさが主流の今見ると、それは「俗っぽい」とも取られますが、古びたそれらの「俗っぽさ」には、日本人が考えていたシンプルな「幸せ」が凝縮されているように思えてくる。まあ、その「幸せ」がはたしてほんとに「幸せ」だったのか、ってなるとまた別の問題なんでしょうけど。団地っていうのは、幸せの一つの記号、みたいな感じですかね。
こういう本が出るってことは(2007年3月の刊行)、そのシンプルな「幸せ」に回帰する試みなのかしら。
いや、しかし、単純にヨミモノとして面白そうですよこの本。じっくり読むんだ。わーい。