悪夢のエレベーター

悪夢のエレベーター
2008.9.12〜21
シアタートラム
原作・脚本:木下半太(劇団ニコルソンズ) 小説「悪夢のエレベーター」(幻冬舎文庫)より
演出:ダンカン
出演:吹越満片桐仁中村倫也高橋真唯

http://setagaya-pt.jp/theater_info/2008/09/post_129.html

本日18日、ソワレ。後方の立見スペースにやっつん発見。関係者席なかったんだろか…










吹越満すげえええええ。なんだろう、なんつうか芝居が生きてる!
思えば、舞台の吹越満はフキコシ・ソロ・アクト・ライブでしか観たことなかったので、芝居らしい芝居をしてるの観たの初めてだった。はじめえらい不自然な関西弁使っててなんだなんだと思ったら、エセ関西人の役でした。それがわかった瞬間の自分の中での「おおそーゆーことか」という納得度合いが吹越満の実力ってとこだろか。
やー面白かった。約二時間半の長丁場で、たしかに長くはあったんだけど、その時間が苦痛じゃないテンポの良さ(とはいえトラムの硬い椅子にこの長さの芝居はやはりきつい…)。しかしこれは題材としては舞台よりも映像向きじゃなかったかな…という気もした。って、2007年にドラマになってんだねこれ。
他のキャストもそれぞれ良かったです。仁ちゃん、吹越・中村の自由さにやや押されぎみにみえたけど(役柄のせいだけじゃなく)。全体的にみんなセリフかみかみだったけど、それすら笑いに変える笑いの瞬発力も楽しかった。オカマにジョシコーセーにヤクザに探偵に、と「いかにも」なキャラクターてんこもり、ちょっと狙いすぎと思える演出(音楽とか照明とか)、オチをサイコにしてしまうあたりはわりとありがちだなーという気はしましたが、ドタバタすぎることもなく適度にブラックで、エンターテイメントな作品としては申し分なし、といった感じ。