シャーロック・ホームズの冒険

今回この光文社文庫版をわざわざ読んでるのは、注釈と巻末の解説・エッセイが読みたかったからなんだけど、この「冒険」の巻末についてる小林某氏のエッセイがなんていうか… 何が書きたかったんだろう…っていう感じでやや読後感を汚された気分に。それはべつに「ホームズは阿片中毒じゃなくてコカイン中毒だよ!」とか、そーゆー瑣末なツッコミをしたいんじゃなくて、センセーショナルなことをことさらに書いてるように受け取れるから。オスカー・ワイルドの話とかわざわざここで持ち出さなくてもさー…って思うんだが。
ま、どう解釈しようがもちろん読み手の自由なんだけど、少なくとも全集の巻末付録で言及することじゃない気がしますよ。(なんか既成事実みたいな書き方してるし…) 個人的見解を申し上げておけば、私はジューン・トムスンの解釈の方を支持します。