表現・さわやか『アラン!ドロン!』

表現・さわやか第7回公演『アラン!ドロン!』
東京公演
2010年9月1日(水)〜14日(火)
下北沢駅前劇場
作・演出:池田鉄洋
出演:佐藤真弓、いけだしん、村上航、岩本靖輝、菅原永二池田鉄洋、伊藤明賢、佐藤貴史出口結美子

http://h-sawayaka.com/

初日の9/1と、9/11のソワレ観てきました。あと東京楽日と大楽の九州公演に行く予定ですが、あまりにも楽しかったのであともう一回当日券で行こうかな〜などと考え中。私はねえ、もう、さわやかのメンバー全員が愛おしくてなりませんよ…!
以下、ネタバレ含む感想をちょっこし。










初日に観たときは激しくイマイチで、どういうノリで楽しんでいいのか、距離感を測りかねる感じで「うーん、つまらなくはないけど…」くらいな印象でした。が。11日に観たときはもう冒頭からゴリゴリと面白くて笑いっぱなしの1時間45分。ほんとおっもしろかった! 2回目に観た時の方が新鮮に笑えた! テンポが良くなってたんだと思う。作演家自らが言っていたように、確かにさわやか史上最苦笑という感じの馬鹿馬鹿しさ下らなさ満載で、私の初・さわやか体験となった第2回公演『おんなのこのキモチ』を観終えたときに思った「うん、観た後何も残らないネ☆」という印象に、今回の公演は近い気がします。
ネタはもう「さわやかの定番」っていう感じで、それぞれが個性を存分に・そして自由に発揮してました。(イケテツの女キャラ、まゆたんの男キャラ、岩本さんのツッコミキャラ、村上さんの妖怪キャラ、いけしんのひとりネタ、永二の茫洋としたボケキャラ、メイケンの男前変態キャラ、佐藤さんのテンパりネタ) それに加えて今回客演の出口結美子が良かった。第4回公演と第6回公演に出ていた某女優さんのときは正直いって観ていてしんどくて、「さわやかに女優の客演はいらない、女性役が必要ならメンバーの誰かが女装すればいいんだし!」って激しく思ったものですが、今回出口さんのネタへの絡み方を見て、なるほどちゃんとしたキレイ目女優じゃなきゃできないことってのもあるんだな、と、なんとなく納得したのでした。パラシュートで降下しながらスチュワーデス仲間と口喧嘩するときのブリブリキャラも良かったし、一日消防署員ネタの突き抜けっぷりは見事であった。やっぱり上手さは第一条件だよ、下手な役者はネタ殺すもんな…
村上さんはもう、毎回妖怪じみたネタをひとつは担当するようになりましたね… 今回のココ・シャネルは、シャネルの関係者がうっかりこの公演を観てないことを祈るばかりだ。(確実に怒られる!) SATCのテーマ曲に合わせて歌うのとか無心にカナブン追いかけてるのとかほんとに最高。しかし村上さんて、めちゃくちゃやってるように見えて実はきっちりきっちりと確実にネタをこなす人なんだろうな。シャネルだけじゃなく、全体みててほんとそう思う。佐藤貴史は今回観てて「ん? この人、実はすごい演技上手いんじゃ…?」って思った。(今更失礼な話だが) 御祓いネタのプロデューサー役、あのテンパって支離滅裂になってるのとかすごく良かった。いけしん&まゆたんの親子も良かったし(「なーむー!」がかわいすぎる。いけしんはエキセントリックな役よりもむしろ静かで真面目な役をやらせた方がしっくりくるんじゃないかというくらい、お父さん役良かった!)岩本さんのF1レーサーも面白かったしサバンナの短いネタも楽しかったしレースクイーンイケテツの上半身の肉肉しさに反しての脚線美は相変わらずだったしとにかく全部楽しかった! やっぱりさわやか愛してる!!