表現・さわやか『アラン!ドロン!』


結局、東京で4回、北九州で2回観ました。観れば観るほど好きになった公演。ざざっと雑感。
■とりあえず今回の公演はココ・シャネルがすべてだった。ココ!シャネル!ココ!シャネル!C!! ってポーズ決めたい衝動にかられてしばらく身の置き所がない感じがした。(どんだけだ) あとカナブンを追いかけたい。

■ココ・村上・シャネルが吸ってた点滴、実はシャネルの香水(おそらくNo.5)だったことに気付いてた人どれくらいいるかしら。

■あんなんだけど村上さんのダンスはかなり完璧だったと思います。まー足がよく上がること。そしてクルクル回転しながら椅子に戻ってちゃんとその中にすぽっと座るのとかもなにげにすごい。
フェス好きゾンビの飛び跳ねて踊るとこの体のキレのよさとかヒョウが撃たれるときのバランス感覚とか、この人ほんとに運動神経いいんだろうなあ。OP映像でも明賢と村上さんはすごくきれいにキマってる。

■って、ここでOPの話に戻るけれども扉の向こうから登場してダンスするジェニファーともっちゃんのキュートさが異常。

■特に岩本さんがふつうにかわいい。足がきゅっと細いし、ボブの髪型の左後ろあたりがいつもハネてるのがこれまたキュートなんだ。

■しかし前後のネタの衝撃*1からうっかり忘れがちになってるけどもっちゃんは豹に襲われて死んでしまうんだった。せつない。

■ジェニファー、地上に落ちたときに「石で水切りするみたいに」ぼんぼんとお尻でバウンドする、っていうのが、九州で観たら追加されてた。そしてその際、スカートの中が見事にご開帳になってました。

■「ほんとにほんとに?ライオンだ」は、さすがに関東ローカルなので変更されてた。会場のウケの良さからみて、九州ローカルではメジャーなネタだったんだろうな。こういう笑いについていけないとちょっと寂しい。

■そういや菅原さん、今回あんまり変態っぽい役なかったな。レーサーネタの最後でジェニファーに「今度そのいやらしい話聞かせてよ」っていうのは最高でしたが。

出口結美子の一日消防署員ネタは回を重ねるごとに狂気っぷりが増していってたいへん面白かったです。あの無表情! この人、アングラ芝居のユニットやってるって…ちょう観てみたい。

■今回、明賢がイケメン変態キャラっぷりを誇示するネタがあんましなかったのが残念。そして「オツカです!」は是非とも流行らせたい。

■ところで25日の夜公演は、アフタートーク。何をするのかと思ったら、出演者全員が舞台に出てエチュードでボツネタをやる、というかなりオイシイ企画でした。ちょう面白かった! やったのは

  • KDDIコールセンター:KDDIコールセンターでバイトする、お客様係の外国人留学生(いけだしん)と客(出口結美子)のやりとり。もう一人のお客様係(佐藤真弓)と3人で話が混線。
  • コンピューターウイルス:コンピューターウイルス(いけだしん・佐藤貴史)と女(出口結美子)のやりとり。強制終了されたのに強制終了の意味を知らなかったいけだしんがそのまま続けてしまってイケテツからストップが入る。
  • SP:演説中の首相(菅原永二)を警護するSP(伊藤明賢・佐藤貴史・佐藤真弓)、不穏な動きを察知して伊藤明賢・佐藤貴史がその場を去った瞬間に狙撃される首相、それを守るSP佐藤真弓…だけど真弓さんちっさすぎてぜんぜん盾にならない。首相、必死に彼女の陰に隠れながら「君しかいないの??」
  • ナルシスト引越し屋:女(出口結美子)の部屋にやってきた引越し屋(池田鉄洋・佐藤真弓以外全員)がナルシストで、本棚を運び出そうとするが姿見の前を通りかかるとどうしてもそれを覗いてしまって一向に本棚を運び出せない。「マイムがなってない! 本棚が現れたり消えたりしてる!」とイケテツからツッコミ。

あともうひとネタくらいあった気がするけど思い出せないなー。

■他に、裏話的な話としてはシャネルのネタははじめカナブンが大好きな学者だか教授だかの話だったらしい。シャネルがカナブンを追いかけるのはその名残なのだね… 『アラン!ドロン!』というタイトルなので今回は「色男」をたくさん出したかった、パイロットとかF1レーサーとか調香師(!)とか…との話。「チョウコウシ」と聞いたときにとっさにそれがシャネルのネタと結びつかなかったわ。

■しかしさわやかはほんと、みんながそれぞれ個性的で、またその個性をよく生かしてるなーと毎回思う。今回は「これぞさわやか」っていうお約束のネタやキャラクターがこれでもかと盛り込まれていて、そしてさわやからしいちょっとキュンとするストーリー、そこに客演のスパイスも効いて、観るごとに飽きるどころかどんどん楽しくなった公演でした。あらためてメンバー全員にありがとう愛してる!って伝えたい。

*1:サバンナのシマウマVS豹の死闘、ココ・シャネル