これからの正義の話をしよう

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

ふわー、面白かった!
哲学という学問は「机上の空論」みたいな捉え方をされがちに思えるけど(少なくとも私はそういうイメージだった)、この本は哲学は思考と議論にひとつの方向性を示すためのとても実際的な学問であり、我々の日常に深く関わっているということを教えてくれた。一つの問題がある。何故問題になっているのか? 何が問題になっているのか? その問題の本質を見極める。どういった解決策があるのか? 哲学者たちはそれぞれの立場からそれぞれの解決策を見出していく。その過程が、様々な実際的な喩えを使って解説されていくのを読むのは実にスリリングでした。面白いなー、哲学。再放送されているサンデル教授の番組、録画しないと。