MANSAI◎解体新書

世田谷パブリックシアター芸術監督 野村萬斎プロデュース企画
MANSAI◎解体新書その拾「観察」〜「物学(ものまね)」というリアリズム〜
2007.1.11 19時開演
世田谷パブリックシアター
企画・構成:野村萬斎
出演:野村萬斎/コロッケ/池内克史 ほか
http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/06-2-4-48.html

おっっっもしろかったっ!!
私みたいに分析好きにはたまりません、こういう企画。
芸ってのはいかに錯覚を起こさせるか、なんだな。面白いなあ。野村萬斎とコロッケ、この2人のパフォーマーとしての能力の高いことにびっくり。コロッケの芸、初めて目の当たりにしましたがほんと凄いねこの人! 何かモノマネするにも、そのバックボーンとなる設定を細かく決めているあたりがあれだけ似せるコツなんだと知ってすごく新鮮な衝撃。干支にちなんでイノシシのモノマネしてください、という客のリクエストがあったんだけど、イノシシの真似なんかしたことないだろうに、「イノシシとはどういう動物なのか」をその場で解釈し組みなおし、「モノマネのイノシシ」をあっという間に完成させてすぐに披露してくれた。狂言は「型」にはめることによる「ものまね」だけど、ものまね芸というのもその対象となるものを「型(パターン)」化してそこにあてはめていくという作業である、という点において、この両者は非常に近いと感じた。
やー、もう、すごい書きたいこと山とあるんですけどね。今はとりあえずこんなもんで。