劇団スーパー・エキセントリック・シアター『倭人の噂』

劇団スーパー・エキセントリック・シアター『倭人の噂〜やがて沈黙するタイムスリップ卑弥呼伝〜』
2007.3.9(金)〜11(日)
東京芸術劇場 中ホール
作:はせひろいち(劇団ジャブジャブサーキット)
演出:八木橋修
出演:赤堀二英/宮内大/大竹浩一/どうじょう拓人/大河原晃/坂田鉄平/   出口哲也/榊英訓/小暮邦明/岩澤晶範/杉野なつ美/おぐちえりこ/丸山優子/白土直子/良田麻美/南波有沙/小形里美/河本千明/国分佐和子/鎌田麻里名/山口麻衣加/松村真知子
ゲスト:久ヶ沢徹/柴田健児
http://www.set1979.com/

3/10(土)、夜公演。
子どもから楽しめるファミリーミュージカル、といった趣でしたね。それ以上でも以下でもなく。だからというわけでもないんだけど、私にとってはひじょうに物足りない結果に。やっぱりミュージカルやアクションは、完璧にやってこそ面白いんだと思うのですよ。どうにも迫力不足に感じました。勿体無い。
ストーリーは難しいところのないタイムスリップもの。いちおう学生時代に歴史を勉強してた身としては、「いや、考古学ってさ、そういうもんじゃないよ…?」と、インディージョーンズに対するのと同じくらいのレベルでツッコミ入れたくなりましたがそれはまあそれで。
張政役の丸山さんがすごく良かった。自在で柔軟な演技に引き込まれる。あと、シュラ役の柴田さんの動きがすごく綺麗。冒頭、この人の舞踏で幕が開くんだけど、それだけでも楽しめる豊な身体表現。おかげでこの柴田さんと野崎さん扮する浩二とのバトルシーンがちょっと気の毒な結果に… 力量の差が歴然。野崎さんの動きが悪かったわけではないけど、やっぱ敵わないんだな。久ヶ沢さんて、ガタイいいわりにヘナチョコな役が似合いますね。影がある役なのにそれが有耶無耶なまま半端に放置された感のあるストーリー展開が勿体無い。こういった点もそうなんだけど、全体的にざっくりしすぎてる感じの舞台でした。