■土曜日、早い時間に更紗さんと待ち合わせて上野公園を通りすがり花見した後、日本橋三越本店へ。目的は「全国銘菓展」にて展示発売している、土佐信道プロデュースの和菓子「水晶花」。更紗さんが明和のサイトで情報を拾ってきたので、何となく今まで買いそびれていたけど今後あまりチャンスもなさそうだしこの機会に、というわけで出向きました。発売元の柴舟小出のブースにてひっそりと売られているのを発見。
店員さん:「こちら、吉本興業*1明和電機さんプロデュースの商品で…(こちらの顔色窺いぎみに)って、ご存知ですよね…?」。はい、ピンポイントでこれ買いに来ました。
■正直な話、このテの菓子に味という点で期待はあまりなかったんですが、これ美味しかった! ちょっとびっくりした。この柴舟小出の主力商品である「柴舟」、まさにこの味。これのゼリー版って感じで。上に乗ってるホワイトチョコとの相性もいいのな。ゼリーがやわやわしてて、口に含むとぽろぽろこぼれる感じの舌触り、生姜の風味がしっかりしてて、でも後味に清涼感のある優しい甘さ。そして見た目すんごく綺麗。
って、いやいや、ほんとに言いたいのはそゆことではないのだ。お菓子なんだから美味しいっていうのは重要なんだけども。「エーデルワイス」っていうアートプロジェクトのひとつとしてこういうお菓子が作られたことがほんとに凄いなと思うわけです。冷たく美しくて、スパイシーでほんのり優しく甘い、そんな菓子を食べながら、「エーデルワイス・プログラム」における、放棄された母性と取り戻された母性の物語を思い出してううむと唸った。このお菓子の生姜風味と甘みはメスの持つ矛盾? まあ勝手な解釈なんですけどね…
この「水晶花」の開発ストーリーはコチラでご覧いただけますが、私はそれよりも、この土佐信道と「柴舟小出」の幸運な出会いがどのよーな経緯で実現したのかを知りたいです。作ることになった発端は「デザイン名人賞受賞記念に何か作っていいよ」「じゃあ和菓子作りたい」ってことらしいですけど、そのとき何で「柴舟小出」になったのか。金沢に和菓子屋は小出だけじゃなかろうに。柴舟の味はほんとにこの水晶花にぴったりだ。
それにしても「現代女性をイメージした」なんていう説明文つきで(つきで、っていうか、店頭のポップに店側の説明として書かれてたことだから、土佐信道の考えを100パー表した説明書きだったのかどうかはよくわからんのだけど)こんなお菓子を作っちゃう、土佐信道っていうアーティストはやっぱり怖いな、と、ちょっと思った。


うっとりするくらい綺麗。
■下北に移動、清水宏で死ぬほど笑って、さらに新宿に移動。次の芝居までネカフェで時間つぶし。ネカフェでカップ麺食って夕飯済ますようじゃオシマイだね、というようなことを言われて深く頷く。DVD『NAKI 26のナンセンス・マシーン』を観、アルバム『地球のプレゼント』を聴いて過ごす。この日一日、ほぼ明和の話題しか話してない。

NAKI 26のナンセンス=マシーン [DVD]

NAKI 26のナンセンス=マシーン [DVD]

地球のプレゼント

地球のプレゼント

『地球のプレゼント』、このアルバムは捨て曲なしの明和の中でも名作だと思います。メカフォークの音がほんと好きなの。キィが高いとこ、社長ぜんぜん声出てないの。ブレスの音まで入っちゃってんの。はははー。
■観劇後、お久しぶりですの廉さんも一緒にお茶。お茶と言いつつ一人ビールをオーダーする私。出てきたビールがさっぱり冷えてなくて交換してもらう。こそっと「生が、ぬるいんだよ?」というピチチネタをやってひと笑い取る。やった。廉さんにカクスコのレクチャーなど受けつつけっこうゆっくり。やあ、楽しい一日でございました。
■で、本日日曜日は一日中引き篭もりで過ごす。黙々と作業をしつつ、借りた『明和電機画報2』を一日中流してました。パックのコーヒー牛乳が死ぬほど甘くて飲めないので、インスタントコーヒーを混ぜる。それでもどうにもならなくて牛乳足したら本格的にもうどうにもならなくなる。廃棄。さいしょっからまともなコーヒー入れるんだった。ああ美味しいコーヒーが飲みたい。(淹れろ。)

*1: