蒲田→大森 昭和の旅

■昨日は夕方から更紗さんと待ち合わせてレッツゴー蒲田。「シビタス」*1という、「漫画に出てくるようなホットケーキ」を出すお店へ行く。駅ビルに入っているその喫茶店は、ちょっと昭和な雰囲気のレトロなお店。メニューはほぼホットケーキ、さまざまなトッピングがあるけど、ここはやはりスタンダードなホットケーキセットをオーダー。出てきたホットケーキは、それはもう絵に描いたような見事な「ホットケーキらしいホットケーキ」でした。上に乗ったマーガリンが熱で溶けてずり落ちてくるのを必死で防ぎとめながら写メる。↓

ふかんふかんで外側はぱりっとしてるの。生地に充分な甘みがあって素朴な味。シロップの甘さとマーガリンの塩気のバランスが絶妙。うーまー!! 濃いめのコーヒーとの相性もばっちし。これはほんとに美味しかった。
客の年齢層は比較的高いように見受けられましたがみんなホットケーキを注文してた。お客さんがひっきりなしに来店していて店内大忙しの様子。手伝うから厨房入らせてください、そしてついでにレシピ盗ませてください。

■その後、大森に移動、「御祝リバーバンドpresents『秋の大森歌謡祭』」へ。大森っていえばキネカ大森という映画館でマニアックなラインナップの映画ばっかり観てた時期が昔あったなあと懐かしく思い出すのですが最近ではすっかり行くこともなくなり、この地に降り立つのはずいぶんと久方ぶりでした。なんつうか、23区内とは思えぬ地方色の強い場所ですな大森って。こういう雰囲気嫌いじゃないです。むしろ好き。ビバ昭和。
目指す「フォーク居酒屋 風に吹かれて」(←昭和っぽい)はすぐに見つかり、店内入ると、ホストの御祝リバーバンドおよびB-amiruの面々がお出迎えしてくれました。いちファンにすぎないウチらにもひじょうに丁寧に接してくれる村上さん。紳士。席に着くなりもりもりと飲み食いし(先刻ホットケーキ食べたばっかしなのにピザとか食った)、開演時間までをまったりと過ごす。あ、料理がちょっとびっくりしたくらい美味しかったです。だいたいライブハウスでの飲食って値段のわりにうーんな時が多いけど、ここってもともとがライブハウスっていうより居酒屋なのね。ピータン豆腐とか、そこいらの中華屋で食べるよりもずっと美味しかった。

思ってたよりも広いお店でした。楽屋もちゃんとある。

■で、ライブですが出演者のみなさんすごく良くておおいに楽しみました。御祝リバーバンド下手(しもて)ギター岡村さんがソロでトップバッターだったんだけど、これがひっじょーに素敵であった。三曲しか聴けなかったのが残念。もっと聴きたかった。奇をてらわなさがココロに沁みるいい演奏でした。同じくアコギかき鳴らしてのフォークではあれどてらべバンド(仮)の拙者ムニエル寺部さんの演奏がそれを真逆に行くものでこれはこれですっごい好み。「イレブンAM」とか歌詞ちょうテキトウ。ビール飲み飲み終始つかみどころのない演奏はムニエルにおける寺部さんのキャラそのもののよーに感じました。前回のムニエル見逃したからなー。次回は行きたいなー。
あと、六角精児バンドの、髪の毛さらさらキューティクルがまぶしい六角さんの演奏がこれまた素晴らしく。なんというか、「わーこの人役者なんだなあ」と思った。歌っているときの表情や間合いが豊かですごく伝達力のある演奏。司会の村上さんが六角さんのことをしきりに「かっこいい人」と言ってたんだけどたしかにすごくかっこよかった。

■オオトリはもちろん御祝リバーバンドfeat.B-amiruだったんですが、ゲストで御祝リバーバンド初代ヴォーカル川村黄粉さんが三曲ほど歌いました。黄粉ちゃんカワユス…! シロウトのようなぎこちなさで、でも歌声はしっかりと。彼女の歌は、ステージでは結局デビューライブのとき一回きりになっちゃってたんだけど、リバーバンドの演奏と彼女の歌がそれはもうぴったし合っていて、うわーこのバンドいいなー、と思わせたんでした。
B-amiruも相変わらずキュート。歌って踊って(時折ボケとツッコミ)、もうほんとかわいらしいったら。初めて聴く新曲も2曲ほど。アコースティックブルースバンドなのに何故かラップっぽい曲作っちゃった、という「Take Joe Walkin'」、平成の新曲とは思えない昭和歌謡ムード満載な「クイーン・スパンコール」。どっちもノリがよくて楽しくてカッコイイ。最後は黄粉さんも交えておなじみの一曲「Celebration」。おおもりあがり!
ライブ直後、村上さんとちょっとお話を。お客さんが盛り上げてくれて、やりやすかったと言ってました。ステージに上がってる方も楽しかったろうな。やー、ほんといいライブでしたよ。たのしかった!
ライブの様子などは、御祝リバーバンドのブログに載ってますんでどぞー。→http://oiliver.at.webry.info/200709/article_6.html

■帰り道、ちょっとコーヒーでも飲みたいね、なんて話してましたが大森の東口にはドトール的なお店ないのね…まあ時間も22時というけっこういい時間になっちゃってたんだけど。仕方なく余韻を引きずったまま帰宅。充実したいちにちでした。御礼。

■ところで話はぜんぜん変わって、明和電機のノックミュージックワークショップの抽選に当選。29日は科学未来館に出向くことになりました。「叩くと面白い音がしそうなもの」を持参せねばならないんですが、これは比較的すぐに思いつき、あまり深いこと考えずに決定。面白い音がするかどーかはわからんけど、それなりに面白いことになりはしないかと期待してる。自分のアタマに独創性の翼は生えていないことは今まで生きてきて身に沁みて・充分に理解してるんで、あまり奇をてらわない、オーソドックスなものにした。ただ、今手元にあるものだとサイズに不安があるんで、ちょうどいいものを探しに出掛けねばなるまいかの。うーん、できるだけ丁度いい大きさのものを安く手に入れねば。それよりも買いに出掛けてる暇あんのか自分。一週間ないよ。
天才的なひらめきなんていらない。私が社長から盗みたいのは、方法論。持ってった平凡なものから非凡なものが生まれると面白いなあ。たのしみ。