週末日記(ざっくりと)

■土曜日は新宿紀伊國屋ホールへ『からっぽの湖』。仁ちゃんが天使のようにキラキラしていてふわわんとしあわせな気分になる。ああ、ああ。
それにしても紀伊國屋は疲れる劇場だな、久々に腰にキた。

■その後は自由が丘に移動してマルティグラというライブハウスへ。pasadena出演。いつもと違うアコースティック編成、しかし音はどうしたって独特なpasadena色。いつまででも聴いていられるような、心の奥の襞に届くような音。ううう3/19のアルバムリリースが待ち遠しいぜ。

■外出ると雪。ぼっさぼっさと降っている。さぶい。当たり前だが。実際こういう状況になると「わあ雪景色!」とかはしゃいでらんない。寒いのは苦手なんだよ、冷たいのは嫌いなんだよ!!
なんとか転ばずに帰ってきましたが。ソッコウ風呂入って寝る。

■翌日曜日は、いつも会社に行くのと変わらない早起き。笠間まで行くのだ。はるばる笠間。自宅からゆうに4時間はかかる、ちょっとした小旅行。4時間つったら飛行機で北京行けるぞ。
おなじみの更紗さんと、私の大学時代の友人との3人旅。その友人とはひたち野うしくの駅前で待ち合わせ。「改札出たら、シンデレラ階段がある方の出口に出て」とメールで指示されたとおり、ほんとにシンデレラっぽい階段がある。お約束のヅカ下り(宝塚のレビューのように両手を広げて下りる)をやって遊んでたら、車中からそれを眺めていた友人に「朝っぱらから楽しいね君たち」とお褒めのコトバをいただく。(褒めてない)

■んで、その友人は事前には何も言ってなかったんだが、サプライズ的にわざわざつくば市に寄ってくれた。のみならず、筑波大学へ。
ツ ク バ!!

■車を止めてしばし筑波大学構内を散策するウチら。目指すは体芸地区、つまり体育系と芸術系の校舎のあるエリアへ。社長の母校ですよ、別に夢に見てたわけじゃないけどそれなりにほおーうという気になりますな。ここで魚器が生まれたんだねえ、と感慨にふけりつつ「アリのロッカー」*1があるのはどこか、などマニアックな会話を交わす3人。

や、しかしモノズキだねウチらも。
更紗つんの「ウニウニ連れてくれば良かった!」のヒトコトにうきゃーとなる。君にも浅からぬ縁のある場所だったのにねカルロスくん。たぶんもう二度と訪れないね筑波大学

筑波大学を後にし、あとは一路笠間へ。明和の歌を歌いつつ、車窓から見える石材屋(採石場があるので石材屋が多い)や石のオブジェ(町のあちこちに点在、突如出現)やはにわ屋(これは謎)(巨大はにわが所狭しと並んでる店)にいちいちきゃっきゃと騒いでの道中。まるで遠足。途中昼食のために入った蕎麦屋にて、名物「蕎麦いなり」なるものを食す。うん、きつねの味しかしないね…中身を蕎麦にする意味がよくわからな(ry

■そしてようやく目的地の笠間日動美術館に到着。見に来たものはこれでした。

生誕80年記念・特集展示 鴨居玲/同時開催 小磯良平聖書挿画展
2008.1.2〜2.24
笠間日動美術館 企画展示館
午前9時30分より午後5時(入館受付は4時30分まで)
毎週月曜日(2008年1月14日、2月11日は開館、翌日休館)
大人1,000円、大学・高校生700円、中学・小学生500円、65歳以上800円
http://www.nichido-garo.co.jp/museum/exhibition.html

もうねえ、鴨居玲が好きで好きでたまんないんですよ、私。図録見るだけで全身に電気が走るように思います、この人の絵は。展覧会があれば必ず行きたい画家。彼の作品をまとめて見るのは2000年に同じ日動美術館で行われた大規模な展覧会以来。
今回は小さめの作品が中心で作品数も多くなかったけど、やっぱりはるばる来て良かった。この人は絵に生き絵に死に、自分に生き自分に死んだ人だと思っているんですが、常に自分を見つめるような人物像にはほんとに不安にさせられるほど心を掴まれる。細かく技法を見るのではなく、じっとその作品の「空気」を感じたい絵。
今回はデッサンがたくさん見られたのは良かったかも。鉛筆一本でがりがりと彫りこむように線を重ねていく、その力強さとそこから生まれる表現の繊細さが素晴らしい。
残念だったのは、額のガラスに光が反射して、えらく絵が見づらかったこと。ガラスなしの額で展示してた作品もあったのに、何故それで統一しないのかよくわからない。その見えづらさがものすごいストレス。

■名残惜しくも企画展示室を離れ、別棟の常設展示をざっくりと見てまわり(正直、なんか脈絡ないコレクションだなーという印象)、兎のオブジェを愛で、館内のカフェでコーヒーなど飲みゆっくりし。それほど混んでなかったし、静かな環境でゆっくり絵が見られる、なかなか落ち着いた環境の美術館。

■美術館を後にし、笠間焼のショップへ立ち寄る。陶器とか見てるとテンション上がる。皿やらカップやら、豊富な品揃え。お食い初めセットとかかーわいいのなー。
無料サービスでコーヒーと紅茶が飲めるんだけど、そのときもお気に入りのカップを選んで使える。こういうの楽しい。ま、コーヒーは薄かったけど。

マドラーが猫手!

■帰りの電車が人身事故で遅延、というトラブルはあったものの、ひっじょーに楽しい小旅行となりました。空気も澄んでてひじょーに気持ちよかった。車での遠出って最近あまりしてなかったけど、楽しい。ってこれはたぶん私が車運転しないから言えるんだろーけどね。
ともかく、ずっと車運転してくれた友人に感謝。

*1:社長が学生時代にガラクタを集めていたロッカー。まだ存在しているらしい。