シス・カンパニー『瞼の母』

シス・カンパニー公演『瞼の母
2008.5.10〜6.8
世田谷パブリックシアター
劇作・脚本:長谷川伸
演出:渡辺えり
出演:草なぎ剛 / 大竹しのぶ / 三田和代 / 高橋長英 / 高橋克実 / 篠井英介 / 高橋一生 / 市川ぼたん / 梅沢昌代 / 神野三鈴 / 西尾まり / 冨岡弘 / 森本健介 / 福井博章 / 野間口徹 / 塚本幸男 / 春海四方 / ひがし由貴 / 岸昌代 / 遠山俊也
http://www.siscompany.com/03produce/19mabuta/index.htm

25日のマチネを。簡単に感想。










申し訳ないけど、まったくもって興味の持てない舞台でした… これはもう私の好みじゃございませんでした、と言うほかないんだけども。なんですかね、良し悪しではなく、やっぱり過剰に涙を絞ろうとする芝居は苦手だわ…
もともと新作歌舞伎の演目だそうで、歌舞伎だったらたぶん私も楽しめた。面白いんだろうと思う。でも今回のような演劇として見ると、どうも主だったキャラクターに感情移入ができなかった。殺陣とかも折角の見せ場なのにもうちょっと何とかならなかったの、という感じであまり面白みを感じることができず。場面にキレがない。
くさなぎくんはやっぱり現代劇やる方が似合う気がしたよ。大竹しのぶも、確かに彼女らしい迫力ではあったけれども「こんなもんじゃないでしょ」と思ってしまった。なんかいろいろ期待しすぎてたのかしら。そんなことないと思うけどなー。んー。篠井さんはさすがだなーと思ったけれども(刀をぱちりと納めるときの手さばきの美しさよ)。あと、ファンの贔屓目さっぴいても野間口さんやっぱり上手いよこの人。なんかすごく安心感あるし、時代劇な言い回しも板についててカラ回りしてなかったし。それでなくても今回は野間口さんの髷&着物が観られたんだからこれだけでも良しとします。
あ、今回観たいと思っていた出演者のひとり・高橋一生が序幕だけの出演であっちゅうまに物語から消えてしまったのがうおーという感じでした。