舟越桂とフルーツとぽんしゅ会

土曜日は、おなじみ更紗さんと一緒にこれに行ってきた。

舟越桂 夏の邸宅」アールデコ空間と彫刻、ドローイング、版画
2008.7.19(土)〜9.23(火・祝)
東京都庭園美術館
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/funakosi/index.html

舟越桂作品は、よくメディアでも目にするしいくつか本物を見たこともありましたが、こんなにまとまって見るのは初めて。ほんとに美しく贅沢な展覧会だった。庭園美術館というちょっと変わった美術館に船越作品が実に見事に溶け込んでいて、立体作品の展示でありながらまるでインスタレーションのよう。空間全部を感じて体験するような。庭園美術館の面目躍如といった展覧会だったのでは。
朝香宮邸という美術館の性質上、作品がいろんな部屋にランダムに置かれていて、廻り方を間違えると見落とす作品もあるような展示の仕方だったんだけど、広い邸宅内をてくてく歩きながら作品を追っていくのは楽しかったです。一部屋にぽつんと一体だけ展示されていたり、空間の使い方が贅沢。舟越桂の人物像は、どれも不思議な透明感を湛えていて、焦点の合わない大理石の瞳は、何も見ていないようですべてが見えているような。陳腐な表現だけど吸い込まれるような作品たち。ドローイングも素晴らしくて、見ながら「この人は絵本とか書いたらいいんじゃないかな」と思ってたんだけど、最後にピノッキオのシリーズが現れて納得。

庭園美術館内のカフェ茶洒にて軽食&コーヒー。鯛茶漬けおいしかったな。量がすごい少ないけど。(こんなカフェで定食屋みたくがっつり食う人もいないだろうけど)

その後目黒あたりをうろうろし、昭和な雰囲気漂う喫茶店・果実園にてお茶&ケーキ。ミックスズコットの、中身のフルーツのぎっしり具合がすごい。

スポンジ生地もふわふわしてて美味しかったな。手作りっぽい味がします。

その後池袋に移動、ひろこさん*1と落ち合い、念願のぽんしゅ会! わーい日本酒日本酒! あんまり呑める人がまわりにいないからこういう機会は楽しいス! ひろこさんがセッティングしてくれた坐唯庵(別館)にて、純米酒純米吟醸大吟醸と、利き酒セットを頼んで都合9種類の日本酒をみんなでちびちび。やっぱり日本酒は大吟醸が雑味がなくて抜群にんまい。

中でも鶴齢が美味しかった。鯨ベーコンや鯨の竜田揚げやら、その他おしんこ・鮪ヌタ・もろきゅうといった完全のんべえチョイスのつまみをつまみながらだらだらおしゃべり。いやー食ったねー。最後はざるそばでシメて、と思いきや甘味のくずきりをオーダーしてようやくシメた。どれもこれも美味しかったです。浴衣姿(しゅっとしててかっこよかった)で呑んで食べて、その後オールのイベントに出かけたひろこさんはすごいと思ったよ。
飲み食いしながら話したことだけど、ブログを通じて知り合って、たぶんキッカケは共通のものが好きだという趣味の部分だったんだけど、その「共通点」をヌキにしても遊びに行ったり呑みに行ったり旅行にいったり、そんな繋がりがずっと保てているというのはちょっとすごいことだなあと改めて思った。今のところ、私たちは「ブログ」というツールと「ネット」という世界と、適度な位置で付き合えているんだと思う。一時期、何か事件があるとその容疑者がブログをやっててあんなことを書いていたこんな風だったと報道されて、なんかブログ=ちょっと理解しがたいモノ、みたいな風潮があったように感じてそれがすごく気になった時期があったけど(今でもそんな見方ってされてんのかしら)、何でもそうだけどツール自体が悪いんじゃなくて、ようは付き合い方なんだと思う、わけですよ。


前に友人がくれたままになっていた日本酒が家にあったことを思い出し、これ書きながらちびちび飲んでます。

奈良美智イラスト入り純米酒。その友人は「これはとみきちさんにあげないと」という一種の使命感のようなものに駆られてわざわざ買ってくれたらしいです。有難いことであるよほんとに。