庭劇団ペニノ『星影のJr.』

庭劇団ペニノ16th『星影のJr.』
2008.8.14〜20
ザ・スズナリ
脚本・演出:タニノクロウ
出演:久保井研(唐組)/飯田一期/五十嵐操/熊谷美香/ラヴェルヌ拓海/瀬口タエコ/マメ山田タニノクロウ
http://www.niwagekidan.org/

19日のソワレ。ごく簡単に。
ペニノには裏切られないなあ、うんごい面白かったです。ちょう好みだった!
子どもの成長・教育を、ひとつの家族のケースを通して見せていく、というスタイルに見えるんだけど、実はその「家族」自体が子どもの教育プログラムの実践の場。劇中劇というのともまた違うんだけど、子役以外の役者が「家族を演じる役を演じる」という入れ子構造になっている。タニノクロウが「ごあいさつと観劇の手引き」という文章で「これは拓海くんのための公演です」と書いている通り、実際にラヴェルヌ拓海というまっさらな子どものために役者達が舞台上で教育プログラムを施していく過程を我々は観ることになる、そういう構造。これは毎公演雰囲気が違うものになっていたんじゃなかろうか。もう一回くらい観たかったなあ。
そんなわけで芝居の内容のことを細かく書きはしませんが(とてもまとめられる自信がない)、とりあえずマメ山田の「ウインナー」は反則だろう、ということだけ書き記しておきたいと思います。そう言われちゃったらもうウインナーにしか見えなかったよ… そして五十嵐操の「犬」が凄すぎて怖くなった。犬にしか見えなくてぞっとした。凄いとしか言いようがない。