『罪とか罰とか』

映画『罪とか罰とか』、初日舞台挨拶アリの回を観てきました。男子率高し。男子トイレに列ができてて女子トイレガラ空きなんてはじめて体験した。
場所は渋谷のシネマライズ。映画館としては好きなんだけど、以前『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』舞台挨拶のときにやたら壇上が薄暗くて、舞台挨拶向きの場所じゃないなーと思ってたんだけど今回もまたやっぱり暗くて登壇者の顔がほとんど見えず(笑) 特に肝心の成海璃子がツバ広の帽子を被っててそのツバの影でばっちし顔が見えなかったよ… 彼女目当てに来たであろう多くの男子はがっかりしたことであろう。ケラも帽子だったから顔よく見えなかったなー。でもまああの人は顔が見えていようがいまいが、存在感がすでに「ケラ」だ。
以下、ちょこっとだけ感想。










私はゲラゲラ笑って観てたんだけども、これたぶんすっげえ人選ぶ作品。少なくとも万人に広く受け入れられて大ヒット! とは間違ってもならない気がする…なあ。とにかくどこをどう切り取っても「ケラ作品」。彼の作品初体験という人がこの映画観てどういう感想抱くんだか想像もつかない。いやでも面白かった。私はすごく好き。出鱈目やりながらも破綻なく物語を纏め上げていくあたりはやっぱ上手いなーと思う。途中からするするとパーツが組み立てられて伏線が生きていくのが面白い。
あとはとにかく小劇場ファンにはたまらないキャストの面々。お茶飲みながら観てたらコントのように茶を噴き出してたであろうシーンが無数に(笑) 村上航がなんかえらいハマり役で出てたのがファンとしてはちょう嬉しい。ああいうねちっこい感じ・ちょっと変態っぽい感じ、ほんとハマりますね。(褒め言葉だよ!) ナチュラルに座り方がヘンなとことかも。あと銀縁メガネ! 銀縁メガネ!!
野間口さんはてっきり警官役で出てくるのかと思ってたら編集者だった。入江さんとか玉置さんとか赤堀さん(!)とか…なんかあの編集部ちょう楽しそう。
あとは大倉さんと山崎さん、犬山さんは鉄板。
そんな、ちょい役に至るまで特濃なこのキャストの中にあって、成海璃子がしっかり馴染んで、且つちゃんと存在感発揮してました。彼女もすごいですね、初めてちゃんと観ましたけど。
ケラが「やりたいことはぜんぶやる」という姿勢でおそらくは作った作品であろうという点で、とにかく全編に渡って彼のこの作品に対する愛をすごく感じる。そういうとこもいいなーと思いながら観てました。