『蟹工船』

http://kanikosen.jp/pc/
こないだの水曜日、おさそいを受けて試写会行ってきたんでした。
以下、カンタンに。










面白かった! 面白かったけど、好き嫌いや評価は分かれそうな作品かも。興味持てない人にはとことん退屈かもなー。
「リアルに残酷に蟹工船を映像化することには意味がない」と監督のSABUが語ってたんですが*1、原作を踏まえつつも現代に通じるポップな映画を撮ろう、というのが今回の映画化の目的であるなら、その目的は充分に到達できてたと思います。(ってなんかエラソーな書き方ですが…) 原作の方が数倍凄惨なんだけど、キレイゴトに流れることもなく、原作のアレンジの仕方がうまいなーと思った。内容が内容だけにやっぱりメッセージ性の強いセリフ(というか、「立ち上がれ!」的な力の入ったセリフ)が多いんだけど、ぽろっとそれだけ提示されるとウヘーとなりそうなところもきちんと説得力持たせることに成功してる。と、思う。主人公が最後ああいう形で殺されてしまうというのは原作にはない展開で、そのへんはいかにも映画っぽいなあと思ったんだけど。(いくら蟹工船内が無法地帯とはいえあれは明白な殺人だよね…?) 全体的に深刻な話なんだけど、ガチガチしすぎてなくて、ところどころバカっぽさが全開になってるあたり(手塚とおるの中国人のウソくささとか)も好きでした。「社会派ドラマ」と「エンターテイメント」をバランスよく配合できてたと思う。
それにしても西島さんが素敵すぎる。

*1:ソースがすでにリンク切れてる…