SP THE MOTION PICTURE〜野望篇〜

http://sp-movie.com/index.html
ドラマ終了から2年ですか。待たされたなー。バルト9のいちばん大きいシアターでほぼ満席でした。すごい人気だな。
ドラマの映画化って、「テレビをそのまんま映画にしただけ」、つまり「これって2時間スペシャルとかでテレビで放送するんで充分じゃね?」ってな残念な結果になっちゃう場合が少なからずあると思うんだけど(って言ってもドラマを映画化した作品ってあんまし観たことないんだけどさ…)、この『SP』はちゃんと「映画」になってたから非常によかった。まあドラマ版からしてわりと映画っぽい作り方だったけど。ツッコミどころは多いですがそれもまたヨシ! 面白かった! 一緒に観に行った更紗がアクション苦手で怯えてましたが、タランティーノやロドリゲスや香港ノワールが大好き(←ここで引っ張り出す例えとしては方向が間違っている気もするが)な私には無問題! 「アクション映画」を標榜しているだけあって、確かにこれだけしっかりした肉弾アクションを展開した邦画はあんまりなかったろうなと思う。岡田くんの身体能力の高さはすげいぜ。あとはもう、野間口さんのコスプレ大会(違)を観られただけでかあさんおなかいっぱいだよ…ふう。野間口さんやっぱり雰囲気あるわ。あと、堀部圭亮蛍雪次朗が出てて笑いました。『裁判長!〜』に引き続き、本日この2人観るの二度目。










『SP』というドラマなり映画なりがもっと数年前の作品であったら、私の中で完全に「ファンタジー」としてカテゴライズされていたかも知れない。けれども、少なくとも2010年の今の時期にこの作品を観ると、「ありえない」話じゃないんだろうな、少なくともこの作品に近い出来事が起きる土壌っていうのは、警察なり、もっと大きい単位で国家なりに存在しているんだろうな、と思わせるだけのリアルさを感じられる。(もちろん井上の特殊能力はファンタジーだけども) 警察の不祥事やら政治の混乱やら政党の迷走やらを毎日ニュースで目にしていると、『SP』の作品世界が遠いものだと感じられない。現実がフィクションの領域を侵しはじめている。観ながらそんなことを考えていた。『SP』はエンターテイメント作品であるけれども、この時期に公開されたっていうのはなかなかタイムリーだったんじゃなかろうか。

ま、そんなわけで充分楽しんだんですが、今回って完全に『革命編』への序章でしかないのな! 約90分かけて話がほとんど進んでねえ!(笑) その分『革命編』がえらい怒涛の展開になりそうでちょう楽しみだけども。ドラマの方も、回を重ねるごとにストーリーがシリアスになっていってコミカルなシーンが少なくなり、岡田くんの眉間の皺が深くなっていきましたが、行き着いた映画版ではコミカル要素が入り込むスキがもうほとんどないんだなと。がんばれ平田のあっちゃん。そして野間口さんもとい公安の田中くんの、人をくったような面白いシーンがもっと欲しいぞ! でも『革命編』予告で田中くん、包帯でぐるぐるになってたからなあ…
『革命編』予告といえば、リバプールクリーニング再度の登場を知ってめちゃテンション上がりました。チョウソンハ! 日下部そう! きゃー!